動画のプロジェクトに取り組むときは、Final Cut、Motion、Compressor、それにカラーグレーディング用のツールが必要になるかもしれない。執筆作業に切り替えれば、Ulysses、リサーチ用の Safari、メモアプリが必要になる。コードを書く作業に移れば、VS Code、ターミナル、データベースブラウザ、Git クライアントが要る。それぞれのワークフローには専用のツール一式があるのに、macOS にはそういう概念そのものが存在しない。
プロジェクトを切り替えるたびに、区別のないフラットなリストの中から、頭の中で必要なアプリの組み合わせを毎回組み立て直すことになる。
macOS はワークフローを理解してくれない
Dock も Launchpad も Spotlight も、すべてのアプリをひとつの集合として扱う。「この5つは動画作業用」「あの3つはクライアント対応用」というように指定する方法はない。Launchpad ではフォルダを作成できるものの、開くのに余計なクリックが必要なうえ、並べ替えるとリセットされてしまうグリッド表示に限られている。
プロジェクトごとに複数のデスクトップ(Spaces)を使い分ける人もいるが、Spaces が整理するのはウィンドウであって、ランチャーではない。まだ開いていないアプリを素早く見つけて起動する助けにはならない。
プロジェクト単位のパネル
Jetty なら、ワークフローにそのまま対応する名前付きのパネルを作成できる。各パネルには、特定のプロジェクトや作業内容に関連するアプリ、フォルダ、ファイルをまとめておける。一度パネルを作っておけば、作業内容を切り替えるたびにいつでも準備万端だ。
例:フリーランスのデザイナーの場合
Figma、Slack、Invoice Ninja、クライアントとの共有フォルダをまとめた「クライアント業務」パネルを作る。個人プロジェクト用のツールをまとめた「個人」パネル。カレンダー、メール、会計ソフトをまとめた「事務作業」パネル。どのパネルも、メニューバーからワンクリックで開ける。
例:開発者の場合
VS Code、ターミナル、Postico、Docker をまとめた「バックエンド」パネル。ブラウザ、DevTools のブックマーク、参照用の Figma をまとめた「フロントエンド」パネル。バックエンドとフロントエンドの作業切り替えは、もうアプリ探しではなく、パネルの切り替えだけで済む。
アプリだけでなく、ファイルやフォルダも
Jetty のパネルにはフォルダやファイルも入れられる。プロジェクトのディレクトリを、それを使うアプリと一緒にパネルへ放り込んでおけばいい。ひとつのワークフローに必要なものすべてが、ひとつの場所にまとまる。