プロの写真家なら誰しも経験があるはずです。IMG_4001からIMG_4800まで並んだ800枚の画像フォルダを開いて、Johnson家の挙式の写真を探そうとする。あるいは2枚のメモリーカードを統合したら、両方ともDSC_0001から始まっていたことに気づく。あるいはクライアントから「披露宴での青いドレスのポートレート」が欲しいと言われても、すべてのファイルが意味のない番号でしかないため、探しようがない。
一貫したファイル命名システムは、あってもなくてもよいものではありません。検索可能なアーカイブになるか、意味のない番号の墓場になるかの分かれ目です。問題は、撮影のたびに800枚を手作業でリネームするのは現実的ではないということです。自動化が必要です。
優れた命名システムとは
プロの写真家の多くは、次のようなパターンのバリエーションに落ち着きます。
[Date]_[Client/Project]_[Sequence].[ext]
例: 2026-09-06_Johnson_Wedding_001.jpg
これにより次のようなメリットが得られます。
- 時系列での並べ替え — 異なる撮影のファイルも日付順に自動的に並ぶ
- 検索性 — 「Johnson」と検索すれば、そのクライアントのすべての画像が見つかる
- 名前の衝突がない — 異なる日付の撮影同士でファイル名が重なることは決してない
- 正しい並び順 — ゼロ埋めされた番号(001、002)なら、1、10、11、2のようにはならず正しく並ぶ
LightroomやCapture Oneの命名機能だけでは不十分な理由
LightroomもCapture Oneも、インポート時のファイルリネーム機能を備えています。どちらか一方のツールだけで完結して作業する写真家であれば、インポート時のリネームで基本的なニーズはカバーできます。しかし、それだけでは足りない場面もよくあります。
- リネームせずにすでにインポート済みのファイルを、あとからリネームしたい場合
- 複数のツールを併用しており、特定のカタログの外でも一貫した命名が必要な場合
- RAWファイルだけでなく、書き出したJPEGなどの納品物をリネームする必要がある場合
- クライアントが独自の命名でファイルを送り返してきて、それを統一する必要がある場合
- 異なるカメラ、システム、年代のアーカイブを統合する場合
こうした場合には、どのアプリで管理されているファイルであっても機能する、独立したリネームツールが必要です。
写真家のための命名パイプラインを構築する
Renymを使えば、自分の命名規則に沿った再利用可能なパイプラインを構築できます。一度設定すれば、以後すべての撮影に適用できます。
ステップ1: カメラのプレフィックスを取り除く
IMG_、DSC_、P10など、お使いのカメラが生成するプレフィックスを取り除きます。検索と置換アクション1つで対応できますし、正規表現を使えばどんなカメラのプレフィックスパターンにもマッチさせられます。
ステップ2: 命名構造を追加する
日付とクライアント名・プロジェクト名を挿入します。これがファイル名のうち、検索可能で人間にも読みやすい部分になります。
ステップ3: 連番を追加する
ゼロ埋めされた番号を追加して、撮影順にファイルが並ぶようにします。桁数は普段の撮影規模に合わせて選びましょう。1,000枚未満の撮影なら3桁、それ以上の枚数なら4桁が目安です。
ステップ4: プレビューして適用する
変更前後の名前がすべて並んだリストをスクロールして確認します。順序が正しいか、桁数が適切か、命名に一貫性があるかを検証しましょう。そのうえで、バッチ全体に一度に適用します。
納品物のリネーム
クライアント向けに最終的なJPEGを書き出す際には、作業用ファイルとは異なる名前が必要になることがよくあります。納品物用に別のパイプラインを用意しましょう。例えば、SNS用ファイルには「Johnson_Wedding_Web_001.jpg」、印刷用ファイルには「Johnson_Wedding_Print_001.tif」といった具合です。
命名システムは、実際に一貫して適用してこそ意味があります。プロセスを自動化しておけば、10時間に及ぶ結婚式の撮影で疲れ果てていても、つい省略したくなる誘惑に負けることなく、毎回、すべての撮影で確実に実行されます。