あるタブではYouTubeのチュートリアルが再生され、別のタブでは音の小さいLoomの動画が流れており、3つ目のタブでは広告が勝手に自動再生を始めた。YouTubeのタブは音量を下げ、Loomのタブはブーストし、広告はミュートしたい——それぞれ独立して。macOSでブラウザのタブごとに音量をコントロールすることはできるのだろうか。正直なところ、標準機能ではできないし、ほとんどのツールでもできない。ただしブラウザ全体の音量ならコントロールでき、それだけでも多くの悩みは解決する。
なぜタブごとの音量調整が存在しないのか
ブラウザはすべてのタブの音声を1つの出力ストリームにミックスしてから、OSに渡している。macOSから見れば、Chromeは1つの音声ストリームを生成する1つのアプリにすぎない。Safariも1つのアプリ、Firefoxも1つのアプリだ。OS側にはどのタブがどの音を出しているかを見分ける手段がなく、その情報はブラウザ内部のオーディオエンジンの中にとどまっていて、外部ツールには公開されていない。
一部のブラウザではタブごとにミュートすることができる(タブ上のスピーカーアイコンをクリックする)が、これはオン・オフの二択であり、タブ単位の音量スライダーは存在しない。うるさいタブをミュートすることはできても、あるタブを20%に下げつつ別のタブを80%のまま維持する、といったことはできない。
実際にコントロールできるもの
SoundDialはアプリ単位で音量をコントロールする。それぞれのブラウザは別々のアプリなので、次のように独立してコントロールできる。
複数ブラウザを使ったワークフロー
- Chrome: 100%—メインで見ている動画やチュートリアル
- Safari: 40%—バックグラウンドの参考資料
- Firefox: ミュート—テストや開発ツール用で音は不要
複数のブラウザを使っている場合(多くの開発者やリサーチャーがそうしている)、ブラウザごとに専用のスライダーが割り当てられる。異なるコンテンツを異なるブラウザに振り分け、それぞれ独立してミックスできるという意味で、これは実質的な「タブグループ」単位のコントロールと言える。
ブラウザとそれ以外
より一般的なシナリオは、単にブラウザの音を他のアプリとは違うレベルにしたいというものだ。YouTubeのチュートリアルに対して音楽がうるさすぎるなら、Chromeを100%に保ちながらSpotifyを30%まで下げればよい。Zoom通話中にブラウザタブで参考資料を再生している場合は、通話中だけアプリ別ミュートでブラウザを完全にミュートし、終わったら解除すればよい。
タブミュートによる回避策
1つのブラウザの中で本当の意味でタブ単位のコントロールをしたい場合、標準搭載のタブミュートが唯一の選択肢だ。これをSoundDialのブラウザ別音量と組み合わせるとよい。うるさいタブはブラウザ内でミュートし、ブラウザ全体の音量は他のアプリとの兼ね合いでSoundDialから調整する。
SoundDialをMac App Storeで入手する—買い切り14.99ユーロ、サブスクリプションなし、macOS 14.2以降対応。